和ハーブ 足元のたからもの

一般社団法人和ハーブ協会 公式ブログ

【事務局日誌】「薬草の聖地」岐阜県揖斐郡の春日地区にて薬草の作業体験をしてきました。

今年2月にクラウドファンディング「鹿に負けない!薬草文化を未来へつなぐ - 揖斐・春日 薬草の里応援プロジェクト-」というプロジェクトがあり、リターンに「生産者さんと一緒に農業体験」を選択したため、先日、薬草の聖地である「岐阜県揖斐川町 / 春日」の笹又地区におじゃましてきました!

いつも「オンラインショップ・和ハーブスタイル」で貴重な和ハーブたちを仕入れさせていただいている場所でもあります。

標高600メートル!天空の畑で大切に育てられている薬草たち。

今回は、ヨモギの古い葉っぱを取る作業をさせていただきました😊

夏のヨモギも元気いっぱい

 

 

伊吹山石灰岩の地質と強い季節風や雪が多いことから森林が形成されず、山頂付近も草原になっていて様々な植物が自生していて、古くから「薬草の里」として知られてきました。

この地域に流れている空気には言葉にできない透明感というか、天に近いところで息づく薬草たちの力強さを感じます。

すべて人の手で紡がれる薬草の作業。

私は日陰で作業させていただきましたが、炎天下の畑で作業されている方々の重労働には本当に頭が下がる思いです。

「文化を守り、つないでいく」ためには実際に暮らしの中でこのような作業を日々いとわずに紡いでくださる方々のお力があってこそ。

 

 

 

今回は、美しい自然に囲まれたこの地で、「春日の癒やしと物語に出会える案内所」地域おこしの拠点、「はるひの案内所」のみなさまに、大変お世話になりました!

 

www.miniiku-trip.jp

 

案内所に置かれているセンスが光る薬草茶や蜂蜜、おしゃれグッズなどの手作り小物にテンションあがりっぱなしでした❤️

生産地と町の間に位置しているため、この地の受け皿として、天界と下界をおつなぎをするお役目を果たしていらっしゃるのだなと感じました。

 

「はるひの案内所」の玄関先で咲く薬草、カワミドリ。とってもいい香りです!

かわいらしい屋根が目をひく「はるひの案内所」。ぜひ足を運んで下さいね!

 

獣害や高齢化、気候変動など社会問題が山積しているこの地で、人の手から手に渡ってきた薬草文化。

難しい状況の中でもなんとか守ろうとする人たちの笑顔の奥にある熱い思いと現実の厳しさ。

それでもあきらめずつないでいきたい・・・

数十年後にも、この貴重な文化と暮らしがこの地に息づいていてほしい・・・。

 

たった数日ではありましたが、貴重な体験をさせていただきました。

笹又地区にある、国家にうたわれている「さざれ石」の本家にも足を運びました!

神聖な空間。この石に込めた私たちのご先祖様に思いを馳せたひととき。

笹又にあるさざれ石

伊吹山で採れた和ハーブは、

www.waherbstyle.jp

でいくつかお取り扱いがございますので、手に取ってみてくださいね!

上位資格者インタビュー⑤佐久間 朱妙さん《地域おこし協力隊(インタビュー時2025年2月末時点)/ 和ハーブインストラクター(2023年5月取得)・和ハーブフィールドマスター(2024年11月取得)・和ハーブフードディレクター(2025年4月取得)》

シリーズ★和ハーブ協会上位資格者インタビュー★

今回のゲストは・・・

佐久間 朱妙さん《地域おこし協力隊(インタビュー時2025年2月末時点)/ 和ハーブインストラクター(2023年5月取得)・和ハーブフィールドマスター(2024年11月取得)・和ハーブフードディレクター(2025年4月取得)》

 

佐久間 朱妙さん

 

 福島県田村市出身。東京での総合病院勤務、上海での駐在看護師をへて2018年から2020年まで和ハーブ協会事務局長として勤務し、在籍中に『和ハーブインストラクター』の資格を取得。
 その後、ふるさとである福島県田村市にUターン、地域おこし協力隊に就任。地域おこし協力隊としての活動中の2023年に『和ハーブインストラクター養成講座』を再受講、2024年には『和ハーブフィールドマスター』、インタビュー後の2025年3月には『和ハーブフードディレクター』も取得されました。
 協会スタッフとして尽力し、2021年Uターン後に改めて和ハーブを学びなおし、資格を再取得された佐久間さん。本インタビューでは、これまでの過程の中で培ってきた想いや経験、そして改めて今思う、「和ハーブ」の魅力についてたっぷりとお話しいただきました。

 インタビュアー:野村すみれ(和ハーブ協会現事務局長)

 

――― (野村・以下省略)佐久間さんは2021年の夏まで和ハーブ協会の事務局長として勤務されていたので、この記事を読んでくださる方の中にはご存じの方もいらっしゃると思います。私も短い時間でしたが、佐久間さんに仕事における大切な姿勢を教えていただいて今があると思っています。今回は、佐久間さんの「和ハーブ」とのかかわりだけでなく、これまで様々な経験を通して感じてこられてきたことや今に至るまでの経験についてもおうかがいできたらなと思っていますので、よろしくお願いいたします。

(佐久間さん・以下省略)よろしくお願いします。

 

――― 改めてではありますが、和ハーブ協会に入社される前のプロフィールについてお聞かせください。 
 もともと、母が手作りが好きな人でお弁当や誕生日ケーキを手作りしてくれていました。おしいものに口が慣れていたというか、子どものころから食べることが好きで、健康的な食べ物や飲み物を口に入れることが大切だという感覚を当たり前に持ちながら育ったように思います。

 

福島県田村市にて(佐久間さん撮影)

 

 その延長で、美容や健康に興味があり、大学卒業後は東京の総合病院で看護師として勤務していました。看護師としての勤務はやりがいはありましたが、患者さんと接していく中で「病気になる前にもっとできることがあるんじゃないか」という疑問がずっと心にありました。
 そのころに古谷代表理事が長年取り組んでいる『日本ダイエット健康協会(*)』を知り、講座を受講していました。私は漢方茶なども好きだったので、古谷代表に当時から「“和ハーブ”やってみたら」とすすめられていましたが、そのころは正直ピンときていなかったです。

 

――― 古谷代表とはそのころからお知り合いだったのですね!

 はい、私自身『日本ダイエット健康協会』の講座内容や理念にとても興味を持っていて、古谷代表とは先生と生徒、という関係でした。
 古谷代表からの世の中についてもっと知ることが大切だというお話もあり、病院の中だけで勤務するよりも広い世界や価値観の中で視野を広げたいと思っていたころに、上海に駐在している企業の社員さんの健康管理の求人があったため、上海に飛びました。
 上海では3年ほど勤務し、その間も『日本ダイエット健康協会』が開催している上位資格講座、『ダイエットインストラクター養成講座』受講にあわせて帰国していました。
 上海での仕事や暮らしにも慣れ、さらにもっとステップアップしたいと考えていたころに、古谷代表との縁もあり、帰国して和ハーブ協会に入社させていただく流れとなりました。

 

 

――― そういう背景があったのですね。

 在籍中に『和ハーブインストラクター』の資格も取得しました。だけど、私が入社してからほどなくしてコロナが流行り始めました。さらに、そのころから母がずっと体調を崩していたのですが、なかなか診断が出ずに病院を転々とする時期が続きました。
  今は難病指定が出ていますが、当時は原因不明で一人で生活できないほど体調が悪くなっていく母のことがとても心配で、地元に帰ることを考えるようになったんです。
 ちょうどそのタイミングで、地元、福島県田村市の地域おこし協力隊の募集があったため、2021年の夏から田村市の地域おこし協力隊として就任しました。あれからもうすぐ4年が経つと思うと本当に早く感じます。

 

――― 今振り返るとあっという間ですよね!地域おこし協力隊としてはどんな活動をされていたんでしょうか?

 就任して2年間は主に、関東圏から田村市に移住希望の人に空き家を紹介するマッチングの担当者をしていました。3年目からは空き家だけでなく空き店舗を借りてチャレンジショップ『ふらっと』の運営、そこで開催するイベントの運営をしてきました。

 

――― チャレンジショップとはどのような場所なのでしょうか?

 主に市内で出店を考えている人が一定期間マルシェを開いたり、ハンドメイドなどの商品販売するなど、「やってみたい」気持ちがある人が気軽にデビューできるように支援する場です。田村市在住の人だけでなく、隣の町からも来てくれたり、人と人を繋いだり経済効果を生み出す場でもあります。
 自分が出展者さんにアドバイスするにあたり、自分自身でも出展の経験が必要だと思い、「和ハーブ」のショップを出展してきました。

 

和ハーブのショップ 素敵ですね!

――― 素敵な取り組みですね。ショップも優しい雰囲気が伝わります。佐久間さんはどんなサービスを提供されていたのでしょうか? 

 私がもともと勉強していたメンタルケア・メンタルヘルスと「和ハーブ」を組み合わせ、ブースに来てくれた方の体や心の様々なお悩みを聞いてその方の状態にあった和ハーブをチョイスしてその人だけのオリジナルブレンドをお渡ししていました。
  若い人からお年寄りまで、いろんな世代の方が興味を持ってくださり、「よく眠れるようになった」などたくさんのリアルなご感想をいただきました。

 

訪れた方の相談に乗る佐久間さん



 和ハーブ協会に社員として在籍していた頃も、和ハーブの大切さ、日本人にとって必要なものであるとは思っていましたが、地元の方からリアルな反応をいただいたことで、これ(和ハーブ)が大事なものであるという確信がより強くなっていきました。
 そこからもう一度最新の知識を学びなおしたいという気持ちが強くなり、東京で『和ハーブインストラクター養成講座』を再受講することを決めました。

 

――― 3年ぶりに再受講された『和ハーブインストラクター養成講座』はいかがでしたか?

 在籍中に学んだときは、自己研鑽のため、という気持ちが強かったですが、地元で「和ハーブ」を喜んでもらえる経験を積んでからの学びは、「自分のため」というより「人のため」という気持ちが強かったです。
 この知識によって他人に貢献できる、という喜びが大きかったのですが、それは「和ハーブ」のスピリットそのものだとも思いました。
 私たちの命を繋いできてくれた昔の日本人が、「家族の健康のため」「自分自身や大事な人のこの不調を治したい」といった思いが「和ハーブ」につながっているので、『和ハーブインストラクター養成講座』のカリキュラムのひとつである歴史や植物の活用法など、要であるスピリットに深く共感しました。

 

あしもとのたからもの・和ハーブ(佐久間さん撮影)

――― 佐久間さんは、『和ハーブインストラクター』を再受講された後、2024年春からは『和ハーブフィールドマスター養成講座』も受講されました。福島から毎月高速バスで学びに来てくださっていましたね。きっかけはなんだったのでしょうか?

 一番のきっかけは、『和ハーブインストラクター養成講座』を再受講したときに、同期の人が自己紹介で「和ハーブは災害時に役立つと思い受講を決めた」と話していたことです。
 私は母が難病を患っているため、災害時など薬を用意できないような状況に陥った時にどうしたら母の命を守れるのだろうかということがずっと心にあります。『和ハーブフィールドマスター養成講座』を受講することで身近な植物の見分けや活用法を知ることが、もしもの時に役立つと思いました。
 受講時にはスタッフとして帯同していたころのなつかしさも感じつつ、植物のもつストーリーはこれまで何度も聞いたはずなのに、毎回初めてのように感じて「面白い!」と感動していました(笑)

 

和ハーブフィールドマスター養成講座にて、古谷代表理事、同期のみなさんと

 

――― スタッフとして帯同しているのと受講生としてその場に参加しているのとは、入ってくる情報も全然違ってきますよね!試験の時の落ち着いたガイドも落ち着いてとてもわかりやすく、記憶に残っています。資格取得後は早速講座を開催されていましたね。

 はい、講師の依頼をいただき、田村市の画家さんのアトリエで散策と5種類の和ハーブブレンド作りのワークショップを行いました。
 参加者さんから「えー!これも食べれるの?」といった反応をいただき、アンケートでは「またやってほしい」ですとか90歳のおばあちゃんから「こういう時間のおかげで元気でいられる」といったお声をいただくことができました。資格取得をし、『和ハーブインストラクター・和ハーブフィールドマスター』という肩書きをもったことによってお客様に伝える側になれることの喜びを改めて感じました。

 

手作りブレンドづくり・セッティングも素敵!

 

――― 自然豊かな場所にいらっしゃるからこそ、地元の方々の知っているようで知らなかった「和ハーブ」の恵みを身近に感じられるのかなと思います。
 佐久間さんは1か月後(インタビューした2025年2月時・その後取得)『和ハーブフードディレクター養成講座』の受講も控えていらっしゃいますね。これまでも様々な経験を積み重ねてこられた佐久間さんですが、今後さらに挑戦してみたいことなどがあれば教えてください。

 地域おこし協力隊としての任期はこの3月で終了になりますので、次は、みなさんの健康のトータルサポートができるような仕事にチャレンジしたいと考えています。
 私はずっと自分が本当に打ち込める仕事を探してきました。和ハーブ協会で勤務していたときに大変お世話になった、井入農園(*)の井入さんのような・・・ずっと何かひとつの分野のプロフェッショナルになりたいと思って、それが体の健康なのか、心の健康なのか、薬膳なのか、、など悩みながら学び続けてきたのですが、何年も勉強や経験を積み重ねてきた今になって、心の健康も体の健康もどちらも切り離せないものだということが腑に落ちるようになりました。
 そして、そのどちらもサポートしてくれる存在として「和ハーブ」があり、今の私にとって大切なコンテンツになっています。

 


 心が弱っていても、美味しいものを食べたら元気になれるので、『和ハーブフードディレクター』では、食の観点から学べるのがとても楽しみです。

 

――― 仕事に対する思い、大変共感します。いま、「和ハーブ」に興味を持ってくださっていて、これから『和ハーブ検定』や『和ハーブインストラクター』などの上位資格にチャレンジしようかな、という入口に立っている方もいらっしゃると思います。そんな方へのメッセージをお願いします。

 『〇〇インストラクター』といってしまうと、とても敷居が高く感じる方もいらっしゃると思いますが、私自身がそうであったように、まずは趣味や楽しみ、ワクワクするからもっと深く勉強してみたい、というような自分自身を満たすところから「和ハーブ」の勉強をスタートしてみても良いと思うんです。
 挑戦することによって自信が出てきてその人の雰囲気が変わってきて、それが自然と周りに影響を与えることもありますよね。講師としての活動などは、焦らず急がず、ご縁があればそういうタイミングがくるものなので。
 まずは気負わずに、ご自身の「やってみたい」という気持ちを大切にしてほしいなと思います。

 

「和ハーブ」は身近な豊かさを思い出させてくれる存在

――― 本当にその通りだと思います。最後に佐久間さんにとっての「和ハーブ」の魅力をお話しいただけますか?

 ひとことで言うならば、私にとっての「和ハーブ」は、「人と人とを繋ぐもの、今を生きる私と先人たちを繋ぐもの」かなと思います。
 健康面や、リラックスの効果などはもちろんありますが、より深い部分で、昔の人が家族の健康やよりよい暮らしを目指して使ってきた、その思いが繋がり、紡がれて今に通じていると思うと尊いですよね。
 そういう思いを共感しあえる人にこれからも丁寧に伝えていけたらなと思っています。

 

――― 心に染み入る素晴らしいお話でした!佐久間さん、今日は貴重なお話をお聞かせいただき本当にありがとうございました!

 

*日本ダイエット健康協会:「健康的で正しいダイエット知識の普及と発展」を目的に、2008年12月に古谷暢基が設立。「健康・美容・ダイエットにおいて“正しい選択”ができる人を増やすこと」を理念と目標に日々活動を行っている。

●公式ホームページ TOP | 日本ダイエット健康協会

 

*井入農園:滋賀県守山市にて、花、野菜、ハーブの苗を栽培。これまで栽培した品種は2,000種以上に上る。

●公式ホームページ:井入農園|元気な苗をお届けしまします | 滋賀県 | 花 | トマト

 

《編集部より》

「魂の仕事を見つけたい」という言葉からも感じられる、真摯に人や故郷を思い、学び、行動し続けてこられた佐久間さん。

ご自身の人生過程の中で出会った「和ハーブ」を大切に、ご自身の活動に組み合わせて前向きに発展させていらっしゃる姿がとても素敵で勇気づけられました。

これからのご活躍がますます楽しみです!

 

佐久間朱妙さんinstagram @akemi_kenkou_obento:  Instagram

 

 

【レポート】モンゴルハーブ塾2025今年も開催いたしました!

6/29無事にモンゴルから34名全員元気に帰国することができました!!


参加者様から「言葉にすると軽い感じになってしまう気がして、うまく言えませんが、細胞が幸福感を覚えている」という素敵な感想をいただきましたが、まさにそのような感覚です。

 

テレルジの森にて


全国からお集まりいただいた、溢れんばかりの個性とエネルギーに満ちた方々とモンゴルの大草原とウランバートルの喧騒の中で笑顔で過ごした日々は、どこを切り取っても素晴らしい時間でした。

 

モンゴルのスピリットである乗馬。大草原をトータル5時間ほど闊歩!

テレルジにてモンゴルハーブを観察



モンゴルハーブ、大草原、ゲルでワイワイ過ごした時間、参加者のみなさんの演奏、大草原をかけぬける馬🐎、遊牧民のおうち、大量の家畜、ゲルのスタッフの方々との交流、伝統医療院、今年も素晴らしかったガイドさん、羊肉の連続、樹木図鑑作家・林将之先生 と地を這いつくばって植物を観察するワクワクする瞬間、モンゴル国立大学のニャンバイエル先生のレクチャー、伝統医療院訪問、モンゴルマッサージ、伝統舞踊、ウランバートルの大渋滞、そして、シャーマン、、

 

シャーマンのお宅にて

 

樹木図鑑作家・林将之先生、協会代表理事古谷暢基、モンゴル国立大学のニャンバイエル先生



あまりにも濃い時間でなかなか表現するのが難しいのですが、また少しずつレポートしていけたらと思っているので、気長に読んでいただけたら嬉しいです。

 

モンゴル、どこまでも魅力が尽きない国。
素晴らしいみなさまとご一緒できて幸せでした🙏

ガイドのボヤナさんと古谷代表

アリヤバル寺院にて。ありがとうございました!



ご参加いただいたみなさま、心を寄せてくださったみなさま、本当にありがとうございました!

 

モンゴルハーブについては今後も研究を続けていきます!

上位資格者インタビュー④上田 涼子さん《ヒダノワ(飛騨和ハーブの会)代表・和ハーブインストラクター(2020年10月取得)》

シリーズ★和ハーブ協会上位資格者インタビュー★

今回のゲストは・・・

上田 涼子 さん 《ヒダノワ(飛騨和ハーブの会)代表・和ハーブインストラクター(2020年10月取得)》

 

上田涼子さん

 

 兵庫県西宮市出身。4児の母。6年前に夫の地元である岐阜県高山市に家族で移住。現在は、和ハーブや、発酵など様々な講師活動を行いながら岐阜県飛騨市の薬草プロジェクトにも関わられています。
 植物に興味を持ちつつも、市街地で生まれ育ち「ずっと植物のことが気になりながら片想い状態でした」という上田さん。移住してから「和ハーブ」の勉強を本格的に開始されました。今回はこれまでの歩みや思い、「和ハーブ」と出会ってどんなふうに世界が変わったかをお話しいただきました。

 

#実は、校区の中に和ハーブは見当たらないような場所で育ちました。

 

――― 上田さんは、岐阜県高山市にてご家族で自然豊かな暮らしを楽しんでいらっしゃる印象がありますが、もともとは西宮市ご出身なのですね

 そうなんです。西宮は市街地なので、校区の中に和ハーブは見当たらないような場所でした。ただ、植物はもともと興味があって、植物の図鑑をよく見ていたのですが、身近に実物がなくて・・・花壇で植えられている花以外の植物にはなかなか出会えないような環境でした。

――― そうなんですね!現在の上田さんの暮らしや発信されている内容からは意外な印象です。

 子どものころ、八ヶ岳に縁があり、家族で行くことがあったのですが、そこで出会える高山植物に惹かれていました。ひっそりと咲いている佇まいがその頃から好きで。小学校2年生くらいの時に父が2万円くらいする高山植物の図鑑を買ってくれたこともありました。興味はあったけど、でも普段はなかなか会えない。なんだか遠距離恋愛みたいな感覚でした(笑)
 片想い期間が長かったので、大人になってからは他のことにもいろんなことに興味が出てきて、植物のことはいったん脇に置いていたかな。大学からは大阪で暮らしていました。

――― そこから、今現在の植物に親しむ暮らしに舵を切られるきっかけはなんだったのでしょうか。

 夫と知り合い結婚してから夫の地元である岐阜県高山市に行くようになったら、そこら中植物だらけで「うわぁ、ここ楽園じゃん!」という驚きと感動がありました。

 雪国なので春が遅くてゴールデンウイークに遊びに行くとちょうど芽吹きの時期にあたり、晩御飯に山菜が出てくる豊かさが心にしみて。足を運ぶにごとに幼い頃の植物への片思いがむくむくと再燃してきました。

 

豊かな山菜の恵み(上田涼子さん撮影)

 

――― むくむくと!まさに恋の再燃みたいですね(笑)

 はい、そこからこんなに植物が好きなのに離れて暮らすのが嫌だなという感覚になってきて。子どもたちを育てるのはせっかくなら縁のある田舎で育てたいという思いもあり、子ども3人+1人妊娠中の状態で移住しました。

 移住してすぐに4人目の長男を自宅出産しました。移住して今は6年目です。移住後すぐにコロナが始まったのですが、自然が豊かな場所にいたので子どもたちの遊び場には困ることはなかったです。

 

# 「和ハーブ」の世界を学んでいくうちに、海外の植物に頼らなくても面白いことが色々できるんだな」とワクワクしました。

 

――― 「和ハーブ」を勉強しようと思われたきっかけはなんだったのでしょうか?

 最初に出会ったのはおそらく10年以上前、大阪の大きい本屋さんで和ハーブ協会の1番最初のテキストを立ち読みした時だと思います。そのころから「和ハーブ」という言葉が頭に残っていました。
 高山に移住して、まわりが植物だらけ、宝ものだらけなのに、自分がそれに気づけていないんだなと思うようになり、もっと知りたいという気持ちに自然となりました。
そこから「和ハーブ」を改めて勉強しようと思い、2020年に『和ハーブ検定』を受験しました。そのときはまだオンライン受験が始まっていなかったので、名古屋会場まで受験しに行きました。それが実は4人目を出産してから初の外泊でして。なつかしいです。

 

ユキノシタ(上田涼子さん撮影)

 

――― 「和ハーブ」を勉強しはじめて、印象的だったことはありますか?

 『和ハーブ図鑑』もあわせて購入して学習していたのですが、イブキジャコウソウが「和のタイム」、ヤブニッケイが「和のシナモン」とか書いてあるとすごくテンションがあがって「えー!これも和ハーブでできるんだ!海外の植物に頼らなくても面白いことが色々できるんだな」とワクワクしました。
 身の回りの植物でいうと「実物を見てみたいな」と思っていたカキドオシが夫の実家の近くにわんさか生えていることに気づいたときは感動しました。
 知識があるかどうかで今まで雑草にしか見えていなかったものが「和ハーブ」に代わるというのはまさにパラダイムシフトですね!

 

――― ものすごくよくわかります。私(インタビュアー、野村)は『和ハーブフィールドマスター養成講座』受講中、毎日歩く線路沿いのフェンス越しにわさわさと生えている植物の中に「クサギ」があることに気づいた瞬間の感動は忘れられません。上田さんは検定を合格されてからは『和ハーブインストラクター』の資格も取得されましたね。

 ある方に、「和ハーブ」についてお話ししたところ、とても興味を持っていただき「講座を開催してほしい」と言われたことが後押しとなり、仕事としてお伝えする側にまわるために『和ハーブインストラクター』の資格を取得しました。
 『和ハーブインストラクター養成講座』では、古谷代表の“植物の生存戦略”など、生化学的な内容が特に面白かったです。もともと化学は苦手意識が強かったのですが、改めて植物とのかかわり、という視点で聞くととても興味深くて。
 植物は動けないししゃべれないけど実はめっちゃ賢い、私たちはむしろ植物に操られているんだ、ということが実感できて、植物に対する感謝や尊敬の気持ちが沸き上がってきました。

 講師としてお話しするときも、必ずお伝えするようにしているポイントです。

 

「和ハーブ」の講師として様々な場で活躍されている上田さん

 

――― お伝えいただいているんですね!素晴らしいです!上田さんは今では和ハーブ協会の制服的なアイテムである「和ハーブ手ぬぐい」の企画販売もされていますが、この手ぬぐいは『和ハーブインストラクター養成講座』の最終試験の時に発案されたものだとお聞きしました。

 そうなんです。講座の最後のプレゼンテーション試験で企画を出す、となったとき、帰りの電車でふと「和ハーブ手ぬぐい」が思いついたんです。
 ただ、その頃はコロナの真っただ中で地元の方々とのつながりが作りにくくて。せっかくやるのであれば、今住んでいる地域の方々に応援してもらえるような形で進めたいと思っていたため、しばらくデザイナーさんとのやりとりを進めつつ様子をみていました。移住2年目で飛騨市の薬草プロジェクトに関わらせてもらったりしていろんな人とつながりを作り、デザインもほぼできあがった状態でクラウドファンディングをはじめ、様々なご縁のおかげで無事に実現にこぎつけました。

 

和ハーブ手ぬぐい(上田涼子さん撮影)

 

――― 本当にかわいくて私も大好きな手ぬぐいです。ところで、飛騨市の薬草プロジェクト、私も飛騨市の薬草の取り組みを一冊の本にまとめたこちらの本、『薬草を食べる人々』を拝読し、官民一体になって熱く取り組んでおられる様子が手に取るように伝わってきて驚きました。実際には「薬草」と「和ハーブ」は若干違いますが、飛騨市の方は「和ハーブ」についてはどんなふうに受け止めていただいているのでしょうか?

 

薬草を食べる人びと 北アルプスが生んだ”薬箱のまち”飛騨 (究極のまちをつくる) 単行本(ソフトカバー)垂見 和磨 (著)

 

https://www.city-hida.jp/yakusou/event/101.html



まだ「和ハーブって何?」という段階なので、薬草と和ハーブの微妙な違いを説明すると「なるほどね」「響きがいいよね」といった反応がよく聞かれます。「和ハーブ」の定義は私自身「和ハーブ検定」の勉強をしていたころからとても良いなと思っていたんです。薬草はもちろんですが、建材や染料なども入るし、間口が広がりますよね。「今まで意識していなかったけど、これも和ハーブに入るんだ!えっこれも!?」みたいな感じで喜んでもらえます。 これからはいま在住している高山市内でも「和ハーブ」を使った新たな取り組みができたらなと思っています。

 

『全国薬草フェスティバルinひだ2024』にて市の関係者や和ハーブ協会副理事長の平川美鶴とともに

――― まるで飛騨高山の薬草、和ハーブを広めていくために呼ばれたような上田さんですが、いま改めて上田さんにとっての「和ハーブ」の魅力をお聞かせいただけますか?

 和ハーブのいいところは、「私、意外と和ハーブ知ってる、食べたことある!」ということに“気付ける”ことだと思っています。
 今まで特別視してこなかったもの、ある意味当たり前だったものを再発見できるというか。おばあちゃんが作ってくれた草餅、あれも和ハーブだったんだ・・・みたいな体験って今の30代40代以上の世代であれば、誰しも一度はあるんじゃないかなって思うんです。
 シソとかショウガとかみんなが今でも口にしているものも「和ハーブ」だし、そこから一歩進んで「これも仲間かな?えっひょっとしてこれもかな?」みたいな感覚になったとき日々の幸せな瞬間が増えてくるし、日本人があたりまえにやっていたことを今まで以上に大切に思えてきますよね。それによって自分自身のルーツを肯定するような気持ちが自然と沸き上がってくるように思います。

 

タラの芽のチジミ(上田涼子さん撮影)おいしそうですね・・・!!

――― 最後に、「和ハーブ」に興味をもってくださっている方へのメッセージをお願いします!

「和ハーブ」は興味をもつ入口が本当にたくさんあります。そこら中に口をあけてまっていてくれるというか(笑)実際にわかり始めると足元にたくさんあって、意識を向けるだけで新しい世界が開けてきます。気負わずに、一歩踏み出してみてもらえたらと思います。

――― ありがとうございました!

 

《編集部より》

現在飛騨地域での『和ハーブフィールドマスター養成講座』開講に向けても取り組んでいただいている上田涼子さん。

ご自身のなかにある「好き!」という思いと、地域の方々とのご縁、周りの方々の思いを大切にしながら自然体で取り組んでいらっしゃる品やかな姿勢がとても素敵だなと感じました。

これからのご活躍がますます楽しみです!

本インタビューは音声をstandFMでも公開しています!

和ハーブインストラクター 上田涼子さんインタビュー - 一般社団法人和ハーブ協会ラジオ | stand.fm

★ただいま受付中!2025年夏ごろ開講!

waherb.info

上田さんのご活動はSNSでもご覧いただけます。

★こちらもチェックしてみてくださいね!

Instagram@smartnatural.life

 

お読みいただきありがとうございました!

次回のインタビューもお楽しみに!

2025年初めての鎌倉和ハーブ塾<春>開催しました!

鎌倉和ハーブ塾、今年初めての開催は素晴らしいお天気に恵まれました。植物研究家の小海壽先生と平川美鶴副理事長とワイワイ楽しく十二所果樹園を歩きました。

 

御年80になられる小海先生。誰よりも生き生きと健脚!


 バス停から出発して川沿いを歩いて果樹園に向かいます。最初に小海先生が立ち止まったのはアケビの花。
アケビは雌雄同株なのですが、オスの花とメスの花が別々に咲くという珍しい生き方を選んでいます。

 


可愛らしいアケビの花を囲みながら小海先生の故郷である新潟魚沼市で伝わるアケビの新芽の美味しい食べ方についてお話しいただきました。
風に揺れる優しいキブシの花も見頃で、風が強い日でしたがこの可憐な姿を少しでも記録におさめたい気持ちで何度もスマホを向けつつ進みます。

 

キブシの花。



果樹園に向かう道は大きな三つ葉やカキドオシが生き生きと道の脇から顔を出し。

 

キツネノボタン

今では珍しくなってしまったニホンタンポポもここではたくさん出会うことができました。

ニホンタンポポ

群生していたスミレ

ニリンソウ


お昼休憩では小海先生お手製の和ハーブサラダをいただき季節の恵みを体いっぱい詰め込んだサラダに歓声が上がりました!

 

みんなで盛り付ける時間も豊か!

 

タンポポの葉、オニグルミ、ナツメなど和ハーブの恵みがいっぱい!

ベンチの下からのぞいていたカキドオシのお花




天気も良かったのでお昼休憩でエネルギーを補給した後は、展望台まであがって富士山
をおがんで記念写真を撮りました。

 

素敵な笑顔をありがとうございました😊🙏💕✨
うっすらお上品な富士山はカメラにおさめることができなかったのですが・・・🥹


植物を見ながら歩いていると時間も距離も全く忘れてしまう不思議を実感できたかなと思います。


小海先生と歩いていると自然の中に足を運び植物との出会いにひたすら喜びを感じる、そんな純粋な感覚に心が拓いていくのを感じます。
この豊かな時間がこれからもずっと私たちのそばにありますように。


ご参加いただいたみなさま、誠にありがとうございました!!

 

終了後の平川美鶴先生と小海壽子先生のオフショット💕💕自然の中を歩いた後の笑顔は一段と輝きますね😊


鎌倉和ハーブ塾【春】は4月26日(土)残り2名様までご参加いただけます。
夏、秋、冬はそれぞれ鎌倉の別の場所を歩きます。
夏・冬は代表理事の古谷先生が担当し、秋は再び小海籌子先生と平川美鶴先生にご登場いただきます。


(夏・平日コース):6月11日(水)13:00~16:00 
(夏・土曜コース):6月14日(土)10:00~13:00   ※開催時間にご注意ください
(秋・平日コース):10月15日(水)11:00~14:30  
(秋・土曜コース):10月25日(土)11:00~14:30 
(冬・平日コース):2026年1月21日(水)13:00~16:00  
(冬・土曜コース):2026年1月24日(土)13:00~16:00 
※場所はホームページをご確認ください。
初めての方も大歓迎です!ぜひ一緒に歩きましょう!
https://wa-herb.com/archives/4487

第1回九州和ハーブサミット開催レポート

『第1回 九州和ハーブサミット』は、2025年4月5日、鹿児島県出水郡長島町にて無事に開催・終演いたしました!

 

会場のマンダリンセンター前で集合写真


たくさんの方々にご参加いただき会場はありがたく満席となりました。オープニングセレモニーでは、国の重要無形文化財である鹿児島県曽於市の弥五郎どん太鼓の演奏が会場である日本マンダリンセンターに響き渡りました!
圧巻なパフォーマンスは一帯が浄化されるような力強さに満ち満ちていて、とどまることのないエネルギーに大興奮でした。

 

弥五郎どん太鼓・圧巻のパフォーマンス


講演会の会場では、長島町の和ハーブのメンバーが用意してくださった瑞々しいアオモジの生花が演台をかざり、川添健町長の挨拶からスタートして、長島町を和ハーブで盛り上げていこうという気合のお言葉をいただきました。

 

川添市長による開幕のご挨拶

 

アオモジやアケビなど地元の和ハーブを使った生け花をご用意いただきました。


古谷代表からは、長島町の和ハーブによる地域おこしの可能性をお伝えし、株式会社ネバーランドの加世堂社長からは茶ぶりと和ハーブを掛け合わせての事業展望について地域ならではの興味深い取り組みについてお話しいただきました。


総出で駆けつけてくださった和ハーブフィールドマスター【熊本・人吉コース】のみなさまからは、今後の活動目標について。

発表の様子


そして鹿児島県曽於の和ハーブフィールドミスター(!)からは、和ハーブレストランや地域での子どもたちの教育についての熱い思いをお聞かせいただき、和ハーブフィールドマスター大分コースの卒業生の方からもご挨拶がありました。

 



後半はみなさんが待ちに待った樹木図鑑作家で協会顧問の林将之先生と古谷代表による長島町の和ハーブ散策に出発!

 

古谷代表と林将之先生とダブル講師で散策。


長島町は大変植生が豊かで、あちこちに九州南部らしい植物と出会うことができて参加者の皆様はもちろん、林将之先生も大変楽しんで歩いてくださったご様子でした。


夜の宴会も茶ブリを囲んで大盛り上がり!!地元の方々のおもてなしのお心遣いのおかげで、大変素晴らしい感動のひとときとなり感無量でした。

 

その翌日は、『和ハーブフィールドマスター養成講座・長島コース』もあり、疲れも見せずみなさんが真剣に学ばれていました。

 

散策中林将之先生からくっついて離れなかった島の猫ちゃん。かわいくて思わず激写



和ハーブアイランド長島、これからの展開がますます楽しみです!!
ご参加いただいたみなさま、誠にありがとうございました!!


和ハーブ協会では、これからも地元の皆様と一緒にワクワクする未来に向けて取り組んでいきますので、今後とも応援よろしくお願いいたします。

 

会場になったマンダリンセンターからの景色。すがすがしい春の空気に満ちていました。

 

八ッ杉千年の森:和ハーブを楽しむハイキングコースが今春開通!

📝🌿2025年春のニュース!!

福井県越前市に新たな『和ハーブロード』が誕生✨

全国2番目となるハイキングコース

【八ッ杉(やつすぎ)和ハーブロード】

が開通いたします🎊

 


フィールドとなる『八ッ杉千年の森』は、

季節を通じて100種類以上の和ハーブたちが確認できる

“歩く和ハーブ植物園”です。

 

 

今回新設されたコースは一周約1.1㎞。

この森の自然な姿をそのまま活かしています!

子どもから大人まで、気軽でゴキゲンな

ハイキングにぴったり🥾✨

 

 

たっぷり深呼吸をしたくなる、

すがすがしいお散歩ルートになりました🙌

 


そして…植物の見分けや使い方のコツなどは、

8つの『和ハーブはっぱ隊☘️🌿🌱

オリジナルキャラクターたちが

ストーリー・テラーとなって

森の中でみなさまをガイドいたします♪

 

 


現在、冬期休業中ですが

来たる2025年5月25日(日)にはなんと!

現地にてお披露目散策会&開通セレモニー

開催いたします🎤✨

 


当日は、旬の八ッ杉和ハーブを用いた

特製グリーンカレードリンク🥤など

和ハーブ森盛り(もりもり)ランチも

ご提供を予定しております!!

 

続報をどうぞお楽しみに♪📣

 


歩きながら森にあふれる
光・音・香りを楽しんだり😌


和ハーブ・ストーリーの
豆知識にうなずいたり📝


八ッ杉の雄大な自然に
ゆるりと包まれてみませんか?🌿

 

 

アクセスMAPは

越前市八ッ杉森林学習センター』で検索!

 

福井県越前市別印町19-1-1

 

<お車でお越しください:無料駐車場完備>

北陸自動車道 武生IC・鯖江ICより 30分

ハピライン武生駅鯖江駅より40分 

北陸新幹線 越前たけふ駅より30分

 

みなさまのお越しを

心よりお待ちしております✨